都会

たとえそれがイミテーションラブであっても。

髪を染めに新宿へ。
今でもなれない新宿の街。
歌舞伎町なんて未だに怖いよ。

私はつくづく
渋谷原宿エリアの人間で
今の職場も多分少し似合っていない。

いつか
また
渋谷に戻るんだ。
あの汚くてキラキラしていて
慣れてしまえば心地よい
あの街に戻るんだ。

僕が旅に出る理由は。

深緑

チュウチュウチュウベイビー。

約10年。
私が彼と付き合い始める前から含めて
約10年なんやかんや近くにいる。

そんな彼は今年の夏に
私が人生で初めて行ったフェスに出る。

バンドマンの彼女って枠は
本人ではないから頑張ってもいないし
本人ではないから調子にも乗りにくいし
本人ではないから才能だってない。

私は、本当は、今でも
自分の言葉と声で歌が歌いたい。

でもね、才能がなかったよ。
才能がなかったし、
その世界に飛び込む勇気もなかった。

歌が上手い、音楽に詳しい女の子。
って枠から飛び出す勇気がなかった。
上手いかどうかは分からないのだけれど、
自信だけは人一倍、今でもあるんだ。
嫌な女だ、嗤っちゃうね。

亡くなってしまった可愛い後輩は
ありすさんの歌声が好きっていつも言ってくれて
カラオケ行きましょう!っていつも誘ってくれて
これ聴きたいから歌ってください!って
次から次へと曲を入れてくれた。
私が歌ったステージを見て泣いてくれた子もいた。
私が歌ったステージを見て何年も後に
あれが最高のライブでしたって言ってくれた子もいた。
ぜんぶ、ぜんぶ、コピーバンドでした。

私は、私は、
人の歌を歌って真似ることしか出来ません。
でも私の好きな人は
自分で曲を作ってギターを弾いています。
すごいなあ、憧れちゃうねえ。

バンドに夢を見ていた少女は
大人になった今、初めてレコーディングにも参加しました。
彼のバンドとは違うのはご愛嬌。
彼と仲の良い最愛の仲間達だよ。
彼らを見てプロみたいってぽけーっとしてしまった。
いつもは彼も彼らもわちゃわちゃしていて
可愛い男の子達なのに
プロみたいだった。プロ、なんだろうけど。

人生何があるかわかりませんね。
ねえ、私の声、貴女が褒めてくれていた私の声、
CDになったよ。
ねえ、私の彼、貴方じゃない私の彼、
あのステージに立つよ。

生きてきて良かったかもしれないなあ。
どうか死ぬまで私が苦しみ続けますように。
歌うように生きていけますように。

式日

now I can say goodbye.

いや仕方ないでしょ。
固執はしているけれども。
してはいるけど
好きな物や事が被りすぎているから
どうしたってさあ
そこには特に下心はないんだよなあ。

というか
こんな公開ラブレターみたいなものもさ
私が私に書いているようなもので
その私が他人になったような人が貴方で
だから特に今更どうこうしたいとかは
ないんだよなあ、たぶん、たぶん。
殺したいし殺されたい、くらい。

いやまあさあ、不思議なんだろうよ皆さん。
彼だってたぶんずっと面白くはないだろうよ。
でもさあ仕方ないじゃんねえ。
仕方ないよ。

好きなものがほぼ同じで
悲しみや苦しみを感じるものもほぼ同じで
私たちは頭の中身がかなり近いから
そりゃあはしゃいでしまうよ、
初めて出会ったしもういないだろうなあって
思うし。

頭の中身っていうか
頭の動き方というか
感情や感覚を司るところが
たぶんかなり一緒なんだよなあ。

わからないけど
こんな感じだよね私たちは。

今日は私の誕生日なの。

共犯

月の果てまで逃げ切ってやる。
君の細い手を引きずって。

安藤裕子のアコースティックライブを
見ながら渋谷から帰って来ました。

もう気持ちが溢れて吐いてしまいそうよ。

あの時のライブに
君と行っていたら違ったのかなあ、とか
勉強机にある宝箱、とか
暑い日に2人で食べたキムチ鍋、とか
帰る時に流れていた教育テレビのアニメ、とか
これしか買わないって言っていたお水、とか
なんだか色々。

私だけしか知らない事なんて
世の中には一個もないし
私が知っている君なんて
今までや今君が選んで来た人は
それ以上知っているんだよなあ。

お前があっちを選んだんじゃん!
って言うのも
かわいいねえ
って言うのも
好きじゃないよ
って言うのも
もう関わんなよ
って言うのも
全部嘘でしょ、なんもないでしょ、嘘つき。

大好きだよ。
大好き大好き大好き。

私以外の人と
幸せなフリでも
それが周りを安心させる術でも
自身を騙す術でも
いや、違うなあ、
君が私以外の人と
生活、するの嫌だなあ。

しかも歌うのを認めた人なんて
お手上げだ完敗だよ。

最後のお願いさ神様!
迷える僕らを見逃して。

愛着

This is my war.

服が好きです。

昨日は音楽の話をしていたけれど。
比べることは難しいけれど
音楽は好きだから仕事にしたくなくて
服は好きだから仕事にしている、かなあ。

着飾ることが好き、と言うと
なんだか高飛車でナルシストみたいだけど
そしてそれは間違っていないのだけど
私は外に出て戦う時に可愛くない格好は
絶対に絶対に嫌なのです。

Tシャツ、ジーパン、スニーカーに
キャップやベレー帽でそりゃあまあ
カジュアルな服装で働いていますが
ルーツはヴィヴィアンだし
そのルーツは嶽本野ばら椎名林檎なんです。

ロリータの魂よ、私の中にあるのは。
フリルを着るのは、そうすれば
息をして外に出ていく勇気が出るから。
服は鎧なんです。
甲冑なんです。

服にお金かけすぎ、とか
コスメやケア用品やネイル、美容室、お金は
それはそれはかけている。
時間を費やしてお金を費やして
私は私を守っている。

見た目が可愛いって言うのは
モテたい、とか、おしゃれって言われたい、とか
人の目を気にしているよりは
自分を満たしている、感じです。
私服勤務だから人の目も気にはしているけど。

服が好きなんです。
私は服が好きです。
そして服に関わる仕事の中でも
直接話してその人に携える販売員という
仕事も大好きです。

服にも夢をみているし
そしてその夢は私が叶えられる夢なはず。

満足のいく可愛い服装と
外界を遮断する音楽を従えて
私は明日も自室を飛び出して戦いに向かいます。

音楽

リリースおめでとう。

10年前。
彼と出会った当初。
私の周りはみんなバンドを組んでいて
それが羨ましくて妬ましくて仕方なかった。
私も歌を歌いたくて
コピーバンドを時々組んだりしていた。
軽音サークル、と言う名の
私の居場所だったなあ。

付き合うって決めて
すぐに限定のCDが出て
新宿のCD屋さんまで一緒に見に行ったね。
彼は刺青を彫った日で体調が最悪だった。
あの子は刺青が向いていない子です。

そのあと何枚CDを出して
何本ライブをして
いくつの遠征があったんだろう。

毎回遠征が寂しくて
それは今でもそうだよ。

19歳だった彼は30歳になりました。
私も29歳になった。
あらあら、経ちゃった、ねえ。

私は未だに音楽に夢をみているし
音楽の力を底抜けに信じている。
そして私が愛している人は
すごくすごく格好良い音楽を続けている。

彼の弾くギターが一番素敵だし
彼の弾くギターが一番良い音だし
彼の弾くギターが一番好き。

夢みたいな事がたくさん起きるよ。
彼がずっと頑張って来たから
嬉しい事がたくさん起きる。
辛かったり悲しかったり苦しかった事は
もちろんいっぱいあったけれど
それでも続けて来れて良かったねえ。

君の友達は、ギターと私。
これからも仲良くしようね。