遺影

あなたが全部私のものにならないなら
私なにもいらない。

結婚しようが、
私と生活を共にしなかろうが、
隣にいなかろうが、
なんだっていいよ。
私達は繋がっているから。

なんて言えねーよ、バカヤロウ。

私は、
私の人生で一番可愛い姿を君に見せたい、
と言うか、
一番可愛い姿の私と君の写真が欲しい。
見せるのはまあどっちでもいいんだけど、
形として残す相手が私じゃない事に、
結婚とかより、なんだか、呆れるくらい
絶望しているよ。

白いドレスを着て
君の隣で笑いたかった。

君の一生に刻めるくらい
私だって可愛くなれるはずだよ。

君は私のものじゃないし
私は君のものじゃない。

あーあ、
思っていたより、
結構きついかもしれないなあ。

形に残すってさ、
遺言じゃない?遺影じゃない?

私達にはなんにもないし
なんにも遺っていないんだね。

そうか。
やっぱりダメか。

あたしの名前をちゃんと呼んで
必要なのはこれだけ、認めて。